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2021ドラマ『日本沈没』のあらすじを原作と比較!舞台は2023年でオリジナルキャラ?

SF作家・小松左京が1973年に発表したベストセラー小説『日本沈没』が2021年10月にドラマとして放送される事が決定。

現在まで何度か映画やアニメなどで制作された『日本沈没』ですが、今回のドラマの舞台は2023年で、なんとオリジナルキャラが登場します

そこで、2021年のドラマ『日本沈没-希望のひと-』のあらすじが原作とどう違うのかを比較してみました。

記事後半では原作小説のあらすじもご紹介。

原作のストーリーを知った上でドラマを見ると、”より楽しめること間違いなし”なので、ぜひ最後までご覧ください!

2021ドラマ『日本沈没』のあらすじを原作と比較!

では早速、2021年のドラマ『日本沈没-希望のひと-』のあらすじが原作とどう変わってくるのかを比較していきましょう。

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出典:@NCkibou_tbs

【比較①】舞台は2023年でオリジナルキャラ?

まず今回のドラマの舞台は『2023年の東京』

”原作の舞台『197X年』から50年程経った東京”という事になります。

しかし原作の発表が1973年なので”近未来の東京”という点は共通しており、「近い将来、日本が沈没する未来があるかも…?」というドキドキ感は原作と一緒ですね。

そして登場人物ですが、ドラマ『日本沈没-希望のひと-』では、主人公は小栗旬さんが演じる環境省の切れ者で野心家・天海啓示(あまみ けいし)

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出典:@NCkibou_tbs

こちらは原作にないオリジナルキャラになっています。

大義の為には手段を選ばない強引な所があるものの、根底には環境問題を改善したいという純粋な想いがある官僚という役どころ。

その他、天海啓示の盟友・経産省の官僚『常盤 紘一(ときわ こういち)』として松山ケンイチさん、週刊誌の女性記者『椎名 実梨(しいな みのり)』役に杏さん等、豪華キャスティングとなっています。

しかしどの登場人物も全てオリジナルキャラ

唯一原作と同じなのが、『日本沈没』を警告する物理学者・田所雄介です。

”日本地球物理学界の異端児”で、物語の肝となる重要な人物を香川照之さんが演じます。

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出典:@NCkibou_tbs

『半沢直樹』での好演ぶりから、香川照之さんの演技に期待を寄せる方も多いのではないでしょうか。

杏さん演じる椎名実梨は”正義感の強い女性記者”、ウエンツさん演じる石塚平良は”最年少のムードメーカー”、そして仲村トオルさんは”高い支持率の若き首相”と個性が際立つキャラ設定。

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オリジナルキャラ満載の2021年ドラマ『日本沈没-希望のひと-』は、豪華な俳優陣でどうストーリーが展開していくのか楽しみです。




【比較②】原作の設定を活かしたオリジナルストーリー!

ドラマ『日本沈没-希望のひと-』では、設定を活かして原作を大きくアレンジしたオリジナルストーリーである事も魅力の1つ。

原作でも描かれていた”環境問題”を、2021年の時世に合わせてアレンジ。

そしてタイトルにも表れているように、テーマは”見出していく希望”

それまでの日常が一瞬で失われる、”沈没”という絶望的な危機が迫る中で、人々はどう希望を見出し、生き抜くのかが見どころのドラマです。

まず”近未来の日本・東京”という点では同じですが、主人公がオリジナルキャラなので最初から原作にないストーリー展開となります。

2023年、東京。東山総理(仲村トオル)は、世界環境会議で「COMS<コムス>」のさらなる推進を高らかに表明した。さらに官房長官の長沼周也(杉本哲太)が、東山が“未来の日本”を見据えて各省庁の優秀な若手官僚たちを集めた“日本未来推進会議”を発足すると発表。そのメンバーに環境省の天海啓示(小栗旬)、経産省の常盤紘一(松山ケンイチ)も選ばれていた。

(引用:『日本沈没-希望のひと-』番組公式HPより)

あらすじの最初の部分の抜粋ですが、物語内の専門用語等が出てきて少しわかりにくいですね…。

まず『COMS<コムス>』、『日本未来推進会議』について軽くご説明します。

「COMS<コムス>」とは

汚染物質を液化して海底地層の隙間に貯留する環境対策。(引用:シネマトゥデイ 2020年11月26日)実際にない物語内オリジナルの環境問題に対する施策。

公式HPのあらすじでは汚染物質が何かは分かりませんが、つまり「COMS<コムス>」とは『環境を汚染する物質を液体にして海の底の隙間に埋めちゃおう』という、なかなか強引な環境対策です。

「日本未来推進会議」とは

官邸主導のもと各省庁の次代を担う精鋭達を招集した会議。与党のドンが党内を牛耳る中、無派閥で政権内で意見を通しにくい総理の現状を打開する為、東山総理が発足した。(参照:番組公式HP/「登場人物」)

表向きは「若手官僚による日本のよりよい未来を話し合う組織」、総理の思惑としては『決定権がない総理の政策を後押しする為の組織』の様です。

その中に主人公の天海啓示が選ばれるんですね。

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出典:映画.com

ではさらに公式HPのあらすじを見ていきましょう。

そんな折、ある週刊誌に関東沈没へ警鐘を鳴らす田所雄介(香川照之)の記事が載る。この記事が原因で、一部の団体がデモを起こし、天海は事態収束のために田所と対面する。しかし、田所は天海の話に一切耳を傾けず、「近い将来、伊豆沖で島が沈没する。その島の沈没は、私が恐れてきた関東沈没の前兆になる」という不気味な予言を放ち、天海は翻弄される。

そんな矢先、天海は週刊誌・サンデー毎朝記者の椎名実梨(杏)に「Dプランズ」という環境ビジネスで稼ぐ企業と環境省のあらぬ癒着疑惑を突きつけられる。

一抹の不安を抱えつつ、常盤と共に趣味のスキューバダイビングに出かけた天海は、そこで衝撃的な出来事に遭遇する・・・。

(引用:『日本沈没-希望のひと-』番組公式HPより)

原作では海底の大きな亀裂と『乱泥流(らんでいりゅう)』と呼ばれる海底の濁流を発見した事で異様な地殻変動が発覚、それが日本沈没へと繋がる設定。

ドラマ前半のあらすじでは『コムスの”さらなる”推進』とあったので、既に汚染物質を海に貯め込む作業は進んでいるように見えます。

そして『田所の記事によってデモが起こる』という事は、ドラマではコムスが一因となって地殻変動が起き、沈没の原因となる展開なのかもしれません。

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出典:スポニチ

天海が田所を”目障り”とするのは、”田所の意見によって国民が総理の政策に反対する”ところに理由がありそうです。

原作は日本全土が沈没する設定ですが、ドラマの公式HPを見る限りでは”関東沈没”と書いてあります。

もしかするとドラマ『日本沈没-希望のひと-』では関東だけが沈没する設定という可能性も

そして原作では主人公の潜水士・小野寺が操縦する調査艇が田所と海底の調査に行き、沈没の原因となる亀裂を発見する描写が。

ドラマでは天海がスキューバダイビングの際に遭遇する”衝撃的な出来事”が、もしかするとその描写に近いもので、原作とリンクしているのかもしれませんね。

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出典:映画.com

比較してみて異なる点は、日本国民を移住させる『D計画』という極秘計画

ドラマにないこの計画ですが、今後の展開では日本の未来について話し合う組織『日本未来推進会議』で似た計画が出てくる可能性も。

そうするとまたそこで原作とリンクする展開もあるのではないでしょうか。

ドラマではそこに『環境ビジネス企業との癒着問題』が絡んできて、複雑で厚みのあるストーリー展開が期待できます。

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原作の設定が上手く活かされ、さらにドラマオリジナルの魅力も追加された見応えのあるドラマとなりそうです。




『日本沈没』原作のあらすじをご紹介!

ではここからは原作の小説『日本沈没』のあらすじをご紹介していきます。

原作のあらすじを把握して、ドラマ『日本沈没-希望のひと-』との違いを味わうのも1つの楽しみ方。

上・下巻に分かれたボリュームのある原作のあらすじを簡単にまとめましたので、ぜひご覧になってみてください。

原作あらすじ① 小島消滅

197X年夏の東京では、駅舎に小さなヒビが見つかったり超電導リニア工事での測量にズレが起こる等、”小さな異常”が見つかっていました。

そしてある日、数年前に出来たという小笠原諸島の名もなき小島が、突如として音もなく一夜で海底に沈んでしまいます。

潜水士の小野寺俊夫が操縦する深海調査艇「わだつみ」に乗り込んだ、地球物理学者・田所雄介博士と海洋地質学者の幸長助教授。

すぐに現地を調査する3人は、海底に広がる不気味な亀裂とモクモクと勢いよく噴出する大規模な乱泥流(らんでいりゅう)を目にします

一方、東京では体に感じない程の地震が頻発し、田所は確実に日本に何かが起こっている事を予感するのでした。

原作あらすじ② 地震と噴火

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1973年2月6日の浅間山の噴火/出典:時事ドットコム

上司に勧められ、地方財閥の令嬢・阿部玲子と見合いをした小野寺。

浜辺で会っている時、突然大きな地震が2人を襲いました。

その大地震に誘発され天城山が噴火、さらに続いてその周辺の火山が、そして翌日には浅間山まで噴火するのです。

この異常事態に首相は専門家を集めて懇談会を開催し、その席に田所も招待されます。

地震の研究は進まず、集まった学者も曖昧な意見を出す中、海底での異変を見つけていた田所だけは「日本が沈没して壊滅する」可能性を提言

他の学者達は田所の発言を笑いますが、政財界の黒幕とも言われる渡老人だけは田所の研究に興味を持つのでした。




原作あらすじ③『D計画』

田所の研究に興味を抱いた渡老人は、『日本沈没』を唱える田所の説を検証する為、首相を呼び出し『D計画』という極秘プロジェクトを立ち上げます

小野寺も秘密裏に参加する『D計画』は、表に出ない官房機密費に加え、資金難を解消するべく渡老人が私財を投げうってまで進めていく事に。

「日本沈没」という恐ろしい説を検証する『D計画』―

結論として、日本列島近くのマントルの流れに”急激な異変”が起こっており、日本列島は最悪の場合、「2年以内に地殻変動でほとんどの陸地が海に沈む」という事がわかりました。

渡老人はすぐに比較文明史学者の福原教授に打診し、日本国民の海外脱出計画を練らせます。

田所から報告を受けた首相も、ダミー会社を使って移民の為の土地を買い回るのでした。

原作あらすじ④ 田所の失脚

研究が進む間にも、京都・東京で相次ぐ大地震に見舞われ、関東では40万人が死亡するなど大きな被害が出ます。

また富士火山帯の火山も次々と噴火するなど、確実に進行していく異変。

そんな中、『D計画』の情報が漏れるのを恐れた田所は、マスコミの目を逸らし、尚且つ国民の反応を見る為にわざとメディアで危機が迫っている事を暴露し、逮捕されます。

田所は『D計画』を失脚しますが、『D計画』を”週刊誌のゴシップ記事”として扱わせる事には成功しました。

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『日本沈没』創作メモ/出典:美術手帖




原作あらすじ⑤ 国外脱出計画『D-2』

その後の研究で日本列島の下に太平洋側から日本海側へと抜けるエネルギーが発見されます。

コンピューターによるシミュレーションによると、日本沈没まで10ヵ月に迫っている事が判明。

その為ついに日本政府も”2週間後に国民へ危機を表明する”と決定、『D計画』は新たに全国民を海外へ脱出させる計画『D‐2』に代わる事に。

『D‐2』は避難計画実行委員会に引き継がれる事になり、小野寺はこの機に計画から外れ、阿部玲子とスイスへ逃げる事を決めたのでした。

原作あらすじ⑥ 日本沈没

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出典:カドブン

ヨーロッパでの『日本沈没』の報道を受け、予定を早めて国民へ沈没の危機を発表する首相。

同じ日にスイスへ旅立つはずだった小野寺と玲子ですが、玲子は富士山の噴火に巻き込まれてしまいます。

助けに向かうも通行止めにより先に進めない小野寺は、避難計画本部に戻って救助隊に参加、逃げ遅れた人々を助けつつ、玲子を探す事に。

しかしそれも、台風の直撃により捜索は打ち切りとなってしまいました。

精鋭スタッフによる『D‐2』の決死の遂行により人々が国外に逃げる中、渡老人の様に沈みゆく日本と運命を共にする人も…。

そして四国から始まった日本列島の沈没―

北関東の大爆発を最後に、日本列島は完全に海に沈んでしまったのでした。




原作あらすじ⑦ 丹那婆伝説

暑さで目を覚ました小野寺は、自分が亜熱帯地域に近付く船の中にいる事を知ります。

隣には救助した西銀座のバー「ミルト」のホステス・摩耶子。

眠るように勧められた小野寺は、摩耶子に子守唄代わりに何か話をするよう頼みます。

そこで摩耶子は故郷の八丈島に伝わる「丹那婆(たなば)伝説」を話すのでした。

【丹那婆伝説とは】

昔、八丈島を襲った大津波で1人だけ助かった「丹那」という身ごもった娘が男の子を出産。

後にその男の子との間に子をもうけ、さらに生まれた女の子と男の子が結婚して子孫を繁栄させていった。

それが八丈島の民の始まりである、という伝説。(諸説あり)

摩耶子はその伝説に今の自分をなぞらえ、1人になっても子を産み、育てていくと話すのです。

その話を聞き、日本が沈んでしまったのかと気になった小野寺は、摩耶子にそう尋ねます。

摩耶子は小野寺に聞かれて船の外を見ましたが、もう何も見えないのでした。




まとめ

2021年ドラマ『日本沈没-希望のひと-』のあらすじをご紹介、そして原作とどう違うのか比較してみました。

原作の設定を活かしたオリジナルキャラとストーリーには、未知の部分も多く期待が膨らみます。

絶望的な状況の中で、どのように”希望を見出し”ていくのか、2021年ドラマ『日本沈没-希望のひと-』の展開が楽しみですね!


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